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柏シルバー大学院
第32期 生涯課程C組(
2023年度〜 )の記録です。

2019年4月からの行事・講義のことなどをご紹介しています。
★2014年度〜2016年度研究課程3年間の記録はこちらです。
★2017年度〜2018年度生涯課程E組2年間の記録は、こちらです。
★2019年度〜2022年度生涯課程D組3年間の記録は、こちらです。

最近の行事・講義


【2024年度】

2024年4月22日(月)
[於:東葛テクノプラザ多目的ホール]
第2日目


<講義>
★「イスラエル・パレスチナ紛争の起源と展望」講師:成瀬猛氏
成瀬講師は、JICAの職員として中東で長く活躍されていましたが、今回はそのご経験を踏まえパレスチナ紛争についてお話し頂きました。
 イギリスの三枚舌外交がもたらしたこの問題の決着シナリオとして考えられるのは、二民族の共存、どちらかの全面支配、二国家共存の3択ではと。また、日本はもっと積極的に和平に関与できる立場だとも。

★「伝統産業 流山の白みりん」講師:川根正教氏
川根講師は、流山歴史文化研究会世話役として活躍されていますが、今回は地元流山・白みりんの歴史についてお話し頂きました。
堀切紋次郎の萬上、秋元三左衛門の天晴が今にその名を残している。白みりんの発売が1814年とのことから既に誕生から200年を経ている。
現在、みりんの生産では千葉県が日本一となっているが、その元は流山・白みりんと。
幕末の賑わう高輪。
「東都高輪名所二十六夜待遊興図」歌川広重筆




一つの土地をめぐる二つの民族の争いの歴史。



流山・白みりん/萬上、天晴。
蜜淋酎、蜜淋酒(蜜がしたたるような甘い酒)、美淋酒、味淋酒、みりん酒、などの文字が当てられているが、現代では平仮名の「みりん」が主流の様です。

2024年4月8日(月)
[於:東葛テクノプラザ多目的ホール]
第1日目


★学生総会
 32期・33期・34期合同クラスとして2年目のこの日、先ずは総会が開催され、クラス役員が確定しました。

<講義>
★「言語学ー人と人をつなぐ要素とこれからのIT社会」講師:徳永弘子氏
徳永講師は、理化学研究所の特別研究院として活躍されていますが、今回はコミュニケーションについてお話し頂きました。

(引受郵便物などの件数推移)
郵便物はインターネットの普及しだした2001年をピークに急激に減少しており、コミュニケーション手段が大きく変化している。これからの伝達手段の変化にどのように付き合ってゆくかが問われる。










(職場の人とのコミュニケーション手段_年代図。2021/6/11 TimeCrowdHPより)
在宅勤務でのコミュニケーション手段を調べたところ、E-mail78%、電話71%、Web会議59%、チャット46%、グループウェア37%、Fax5%の結果だった。
30代以上ではE-mailがツールの1位になっていますが、20代(赤色)はチャットツールの方が多く、メールや電話でのコミュニケーションが苦手な様子がうかがわれる。
同質性から多様性の社会へ変化している今、伝達の質を高め、誤解を生まないような工夫と努力が求められるようです。


【2024年】

2024年3月18日(月)〜19日(火)
[那須高原]
1泊親睦旅行


クラスの11名で温泉旅行へ行って来ました。
ホテルでは、女性陣は小雪舞う中、グラウンドゴルフを、男性陣は、暖房の効いた部屋での卓球組と温泉組に別れてそれぞれ楽しく過ごしました。夜は夕食後、カラオケ、部屋での雑談など深夜までたっぷり飲み・食いそして大いに笑いました。翌日は、福島県白河市にある国指定史跡・名勝「南湖公園」へ行って来ました。
南湖公園。
那須連山を遠くに眺めつつ、南湖の一周を散策。
帰路、道の駅・東山道伊王野で名物のおそばを頂きました。





前日降った雪も加わり薄っすら雪化粧の那須連山をホテルの屋上から眺める。
この季節、高原はまだ春遠く、冷たい風が吹いていました。

2024年3月11日(月)
[於:東葛テクノプラザ多目的ホール]
第18日目


<講義>
★「地域活動とシャンソンとの出会い」講師:熊谷道子氏
熊谷講師は、ミニシアター「はらぺこくん」代表としてまたシャンソン歌手として活躍されていますが、今回はそれらの活動に至ったご自身の経歴をお話し頂くと共にシャンソンを唄って頂きました。

即席のミニコンサート会場を設営して、我々年代にピッタリの「アレ・アレ・アレ」など5曲を唄って頂きました。

<クラス会>
我々の期では、各班毎に行いました。




我家の子供も大好きだった絵本「はらぺこあおむし」(エリック・カール作、もりひさし訳)
熊谷講師の活動はこの絵本の読み聞かせからはじまり、手遊び、紙芝居や人形劇へ発展、また、たまたま出会ったシャンソンに心惹かれ歌手活動へも注力されているとの事でした。子供達の舞台を見つめる輝く瞳と、人と人のつながりが最大の魅力とのこと。
何事にも興味を持って活動される姿には感心するのみです。

2024年2月26日(月)
[於:東葛テクノプラザ多目的ホール]
第17日目


<講義>
★「リタイヤ後は利他イヤーズ」講師:宍戸仙助氏
宍戸講師は、認定NPO法人シーエスアールスクエア理事長として東南アジアの教育環境改善事業に取り組まれていますが、今回はその活動内容のご紹介を通じ、「自己有用感」の大切さをお話し頂きました。日本では余り報道されていないラオスやベトナムの現状の断片を知ることが出来ました。
「Give me a hug」Nick Vujicic著

★「落語」講師:雷門小助六師匠
小助六師匠は、落語芸術協会所属の真打として活躍されていますが、今回もその話芸を楽しまさせて頂きました。
仮設の高座で一席。
「醒睡笑」安楽案策伝著
豊臣秀吉の御伽衆の一人安楽案策伝がまとめた話の中に現代でも語られている落語のネタがある由。




雨あられと降り注ぐクラスター爆弾。
ラオスには現在でも約8000万個の不発弾が残されていて、今でも多くの子供達が不発弾の被害にあっている由。



今回語って頂いた「抜け雀」も「醒睡笑」にある話との由。鳥かごを描く=かごを描く=親に棺桶担ぎをさせる=親不孝 に繋がる話の様でした。

2024年2月16日(金)
[於:東京・港区 NHK放送博物館]
校外学習


今回の校外学習先は、港区にあるNHK放送博物館。班員12名全員で見学してきました。ニュース・天気予報番組の模擬スタジオでの体験もさせて頂きました。
「透明人間」体験。
8Kシアターでは、21chのマルチサウンドを聞きながら「台湾旅行」のビデオを楽しまさせて頂きました。見学後は、隣の愛宕神社へ。
愛宕山山頂三角点。
23区内最高峰の愛宕山山頂を示す三等三角点表示は、神社の境内にさり気無く置かれていました。気をつけて見ないと気が付けない程でした。因みにこの日我々は、博物館横に設置されているエレベーターを使って愛宕山へ登りました。



模擬ニューススタジオで。


高層ビルに囲まれた愛宕神社。

2024年2月13日(火)
[於:東葛テクノプラザ多目的ホール]
第16日目


<講義>
★「古事記を読んでみる」講師:青柳まや氏
青柳講師は、古代日本文学を専門として二松学舎大学等の講師をされていますが、今回は、古事記の上巻の天地の始まりについて語って頂きました。神々の和名を分かり易く解説頂いたお蔭で、身近に感じられる物語となりました。
「古事記」

★「最後の超大国インドと前途洋々たる日印関係」講師:平林博氏
平林講師は、元インド大使・日印協会等で長くインドに関わられていたことから、今回インドに関わるお話しをして頂きました。人口の8割を占めるヒンズー教に結びついたカースト制度は憲法上は無くなっているが、現実には存在するようです。多神教の類似性から佛教がカーストから抜け出す一つの道になっているかも知れません。

人口の80%はヒンズー教徒。仏教とは0.7%と非常に少ない。




古事記は、「天上」の高天原、「地上」の葦原中国、「地下」の根の国・黄泉国の世界構造で語られる物語。天武・持統天皇時代に編纂されたもの。


カースト制度は、現実には存続している様ですが、国内の文民統制は、しっかりした官僚制度のお蔭で安定しているとも。中国との国境紛争を抱える状態は、我国とも共通するところであり、今後とも協力関係が必須とも。

2024年1月22日(月)
[於:東葛テクノプラザ多目的ホール]
第15日目


<講義>
★「徒然草」講師:澁谷剛一氏
澁谷講師は、国語科の元県立高校教諭で退職後は、アマチュアのマジシャンとしても活躍されていますが、今回は日本三大随筆の「徒然草」の中から人生の参考となる第137段、第59段、第155段を解説頂きました。作者・吉田兼好の無常観・人の本質を見る目が確かな事、現代にも通じる所は面白いと感じることが出来ました。

★「生成AIの動向と今後について」講師:竹野内崇宏氏
竹野内講師は、朝日新聞の記者として科学・医療・災害分野で活躍されていますが、今回は、生成AIについて、実際に試して頂きながら解説いただきました。
画像生成AI作品。
2022年誰でも使える生成AIが登場して以降、その技術は急速に発展しており、その使い方が今後大きな問題になることが良く分かりました。
・ChatGPT(Generative Pre-trained Transformer)
 テキスト生成に優れており、言葉を理解し、適切な返答を生成する。翻訳や情報収集・トレンド分析支援ツールとして役立つ。
・画像生成AI
 完成形のイメージや雰囲気をテキストで与えるだけで、学習済みのデータを基に特徴を探し、一致する特徴から自動的に画像を生成する。
既存のキャラクターやイラストに酷似した画像を生成して利用した場合、著作権や知的財産権を侵害する可能性があるので要注意。
また、画像生成AIを使えば簡単に偽画像が生成可能で、我々一般人にはその真贋を見抜くことは不可能な状況です。Web上の人目を引く「情報」が有った場合、先ずはその情報源を確認する必要があるようです。




最近では、人間の感情を理解した上での「会話」も成立する。人間を恣意的に誘導する事も可能なようです。

偽物を作成することも生成AIで簡単に作れるようになった事から、これからは情報の真贋を判断することが必須となりそうです。

2024年1月9日(月)
[於:東葛テクノプラザ多目的ホール]
第14日目


<講義>
★「絵で見る江戸のユーモア」講師:川上千里氏
川上講師は、健康生きがいアドバイザー、日本笑い学会講師として活躍を続けてられていますが、今回は江戸文化に見る豊かな発想と遊び心をご紹介いただきました。
葛飾北斎の漫画
江戸時代の豊かさは、海外から訪れた人々が多く書き留めているが、その代表的な方として、イザベラ・バードの「日本奥地紀行」が挙げられるとのこと。一読してみたくなりました。

★「混迷する世界情勢と日本」講師:板垣信幸氏
板垣講師は、経済ジャーナリストとして活躍されていますが、今回は、今年を読み解くための重要8項目を解説いただきました。その中で気になったのが、安全保障問題とエネルギー問題がからむ原発です。
原発地図
・・・重大事故が発生すれば半径250Km圏が大きな被害を受ける。日本全国どこにも安全な場所はない。
また、今後の開発が期待されるプロブスカイト太陽光発電技術でした。




鈴木春信「絵暦」
多色刷り技術として「見当法」が、複数刷りに耐えられる紙の普及があり実現。絵の中に陰暦の暦を隠しているのが、江戸っ子の洒落なようです。



日本発の技術・次世代太陽光電池として注目されているプロブスカイト太陽電池は、官民で開発が進められており大きな期待が寄せられています。

【2023年】

2023年12月11日(月)
[於:東葛テクノプラザ多目的ホール]
第13日目


<講義>
★「我国の防衛について」講師:佐藤武嗣氏
佐藤講師は、朝日新聞編集委員(外交・安全保障担当)として活躍されていますが、今回は、我国の防衛に関し多角的な視点から分かり易く解説頂きました。
中国から見た逆地図
中国が海洋進出するルートがハッキリ見えてきます。

<クラス会>
我が期は、各班毎に懇親会が行われました。



中国の「国恥地図」。中華の最大版図の回復を目的とするように思えますが、時代錯誤も甚だしいのでは。

2023年12月8日(金)
[於:我孫子ふれあいプラザ]


<下期合同研修会>
「甦れ!あの青春時代」と題して’60年代懐かしのヒットパレードをバンドの生演奏で楽しみました。
 出演者:浦安オールディーズバンド

ステージ前には、ダンススペースが設けられ、久し振りにバンド演奏に合わせダンスを楽しむ方々も多数いらっしゃいました。



合同研修会のちらし。

2023年11月27日(月)
[於:東京・両国]
校外学習


班単位の校外学習となったため、我が班では、両国駅近辺の歴史と自然を楽しむ散策を行いました。この日は、昨日の寒さとは打って変わった秋晴れで散策日よりでした。
回向院の供養塔。
安政の大震災の供養塔をはじめ飢饉や海難事故の供養塔が並んでいます。
横網町公園の東京都慰霊堂では、小学生達にビデオによる校外学習が行われていました。

この日、一万歩以上歩くことが出来ました。
お蔭で昼食のちゃんこ鍋もいつも以上に美味しく頂くことができました。

国技館前のイチョウ。

旧安田邸庭園。
晴天に恵まれたこの日、庭園内では、二組の結婚式の前撮り撮影が行われていました。スカイツリーもビルの谷間に見る事が出来ました。昔は隅田川の水を引き入れていたとの事、さぞや澄んだ池だったのでしょうね。

2023年11月13日(月)
[於:東葛テクノプラザ多目的ホール]
第12日目


<講義>
★「日本の危機を救う〇○」講師:服部道雄氏
服部講師は、モラロジー道徳教育財団参与として活躍されていますが、今回は地球を未来に引き継ぐためのあるべき人間の姿について、多面的な話題を交えて語って頂きました。
特に国防については、「そのうち、誰かが」やってくれると考えるのは不可。少子化・戦争は人災であり、他者への思いやり・徳を高めることが重要と言われているようでした。

★「消費者講座ー高齢者を取り巻く新しい問題」講師:黒須美浩氏・佐藤泉美氏
黒須・佐藤両講師は、柏市消費者センター所長・消費生活相談員として活躍されていますが、今回は消費者トラブルの現状と実態をご説明いただきました。また、具体的な対策についても教えて頂きました。
点検商法や送り付け商法。インターネットを使った広告や偽警告、フィッシング詐欺など時代と共に手口が巧妙化していることから、安易に契約しない・断り上手になりましょう! との事でした。
特に断る際には、「結構です」は不可。「いりません」「断ります」とハッキリ言いましょうともアドバイス頂きました。

永世中立国スイスの美しい景色にカモフラージュされた軍事施設。自国が攻撃された場合どこまでも戦う準備が徴兵制などにより国全体としてできている。
日本には非常時を想定したシェルターも皆無であり、危機意識が全くない現状が果たして良い事なのか?


送り付け商法。届いた荷物は14日間開けずに保管しておけば、受け取った側が自由に処分・使用してかまわない。但し、日付の分かる証拠写真を残しておくこと。

2023年10月23日(月)
[於:東葛テクノプラザ多目的ホール]
第11日目


<講義>
★「中国古典 秦・漢の時代」講師:録田勲氏
録田講師は、元高校教諭で現在は湯島聖堂斯文会などで中国古典の講師を務めておられますが、今回は秦・漢の時代について講義頂きました。
秦の始皇帝が没した後、項羽と劉邦が覇権をかけて関中を目指したこと、鴻門の会で劉邦が命拾いし、楚漢戦争を経て、最後に垓下で項羽が破れ劉邦の漢が成立した粗筋をエピソードを含めてお話し頂きました。歴史的時代背景も含め短時間では語り尽せない話題であり、引き続いての講義が楽しみな講義でした。

鴻門の会に於ける人間関係図。

★「おいしく食べて元気に過ごす」講師:工藤孝亮氏
工藤講師は、千葉西総合病院で栄養管理士として勤務されていますが、今回は食の大切さについてお話し頂きました。
加齢により味覚感度が変化するとのこと、特に塩味については、若い時に比べ4倍も感度が鈍っていることを教えて頂きました。日常生活での塩分の摂取過剰に気を付けることと、食事をしっかり摂って体重の現状維持を図ることが重要とのお話しでした。特に高齢者の目標BMIは、21.5〜25未満とのことで、痩せ過ぎは禁物のようです。
食生活に関心はあるが、改善する気がない私共にも多少の刺激にはなったかと思っています。

秦代末期。
劉邦と項羽がともに関中を目指した。
楚漢戦争末。
垓下で項羽は四面楚歌。



2023年10月10日(火)
[於:東葛テクノプラザ多目的ホール]
第10日目


<講義>
★「高齢者に適切な睡眠時間はあるか」講師:池松亮子氏
池松講師は、池松武之亮いびき研究所所長で、いびき研究の第一人者ですが、今回は睡眠について講義頂きました。
睡眠は、人それぞれで寝覚めがスッキリしていれば睡眠は足りている由。また、成長ホルモンは、22時頃から分泌されることからも睡眠の初めの3時間が最も重要とのこと。
いびきに関しては、顎が小さくい人、舌が大きく厚みのある人は要注意と。また、いびきにも色々なパターンがあるとのことで、実際のいびきの数々を聞かせて頂きました。自分のいびきがどうなのか気になってしまいました。なお、無呼吸や異常な音のいびきについては、医者に相談した方がよいとのことでした。

★「裁判官の判例重視と市民裁判官との差異」講師:四宮啓氏
四宮講師は、弁護士・國學院大學名誉教授で、今回は裁判員裁判についてお話し頂きました。
我国では、昭和のはじめ(1928年〜1943年)に、また返還前(1963年〜1972年)の沖縄では米国式の陪審裁判が行われていた実績があるとの由。知りませんでした。 2009年から始まった裁判員制度の現状についてお話し頂きましたが、それなりに課題があるようです。
裁判員候補者の辞退率は63.7%と高いが、経験者はやってよかったと思う人が96%となっていることから、候補者に選定されたら是非参加して欲しいと。

V、Wのタイプは、いびき・無呼吸、要注意。(からだケアナビHPより。)

裁判員制度の実施状況について(2012、政府広報より)
「やってよかった」との感想が多かったとのこと。

2023年9月25日(月)
[於:東葛テクノプラザ多目的ホール]
第9日目


<講義>
★「千葉県と日本近代文学」講師:小林和子氏
小林講師は、茨城女子短期大学教授として活躍されていますが、今回は千葉県に関わる文豪のお話しで、永井荷風、伊藤左千夫、我孫子の白樺サロンなど時間が足らない程に語って頂きました。
文学散歩で現地を歩きながら文豪の生活ぶりや作品を楽しむのも面白そうです。

★「自然と共生する地域づくり」講師:木全敏夫氏
木全講師は、竃田自然共生ファーム常務取締役として活躍されていますが、今回はコウノトリをシンボルとした自然再生・生物多様性の実践についてお話し頂きました。
空を舞うコウノトリ。


浅草ロック座楽屋で朝日浮世絵ショウの面々に囲まれて三味線を弾く荷風。


放鳥したコウノトリが複数羽で戻ってきた由。

2023年9月11日(月)
[於:東葛テクノプラザ多目的ホール]
第8日目


<講義>
★「東海道四谷怪談をめぐって」講師:安田吉人氏
安田講師は、中央学院大学、東京学芸大学講師として活躍されていますが、今回は、この時期に上演される「四谷怪談」について浮世絵を通して語って頂きました。
文政8年、上方へ行く三代目尾上菊五郎の御名残狂言として、七代目市川団十郎、五代目松本幸四郎、二代目岩井粂三郎の当代名優を鶴屋南北が「裏忠臣蔵」として脚本を手掛けたものとのこと。当時の歌舞伎の世界が見えて来るようでした。

★「いざというときのために〜21世紀のお墓事情〜」講師:長江曜子氏
長江講師は、聖徳大学教授、同大学オープンアカデミー校長などでご活躍されていますが、今回は、お墓事情についてお話し頂きました。
現代は、葬儀についての考え方が大きく変わってきている。また、お墓についても、企業経営の納骨堂や霊園などが多く、安心して将来まで任せられるか不透明な時代となっている様です。明日は我が身の事柄であり、今からいろいろ準備が必要なこと再認識しました。


お岩が燃え出した提灯を突き破ってそのまま宙乗りする所。(豊国三代[歌川国貞]画)
舞台の中では、菊五郎のいろいろなカラクリ・早替わりがあって楽しい舞台だったようです。


お墓の形式にも色々なものがある。将来の墓じまいのことも考えておくことが必要なようです。

2023年7月24日(月)
[於:東葛テクノプラザ多目的ホール]
第7日目


<講義>
★「諸子百家の思想」講師:山ア徹氏
山ア講師は、流通経済大学名誉教授として活躍されていますが、今回は中国古典の諸子百家について概説頂きました。孔子に始まる諸子の思想・観方・考え方はバラエティに富んでいて面白そうです。また、我国では、歴史的に儒教の影響を多く受けているようです。次回の講義には孔子について学びたいと思った次第です。

<クラス会>
各期、各班毎に懇親会が行われました。

孔子(前552年〜前479年)の儒家思想が、百家の議論のベース。墨子は兼愛・専守防衛を説く、老子は無為自然の道家思想を説く、孟子は性善説、荀子は性悪説、韓非子は法家思想で法に依る支配を主張、などなど。

2023年7月10日(月)
[於:東葛テクノプラザ多目的ホール]
第6日目


<講義>
★「枕草子」講師:上鈴木春枝氏
上鈴木講師は、源氏物語研究会を主宰されていますが、今回は紫式部と同時代・平安中期の清少納言による世界最古の随筆である「枕草子」を解説頂きました。
1000年前の随筆文学が現代にも相通ずるところが多くあることが良く分かりました。

★「気候変動について〜その原因と現状そして適応〜」講師:廣瀬英彰氏
廣瀬講師は、スペースディレクターとして地球の歴史や自然について科学的な解説をされていますが、今回は気候変動について解説頂きました。気候変動(比較的短期的な変化)・気候変化(中長期的な変化)を考える時、大気(=気候)の状態のみならず海洋、陸地、雪氷など地球全体の気候システムを考えていく必要があること、殊更、特異的な現象のみに囚われる事を避けなければ、本質を見失うのではとのこと。
平均気温推移。
太陽放射総量(赤)に従って気温が推移している。 最近の報道の中にはかなり恣意的な報道があることに注意すべきとも教えて頂きました。


清少納言。



ミランコビッチサイクル。
地球公転軌道変化(10万年周期)、自転軸傾き変化(4万年周期)、自転軸歳差運動(2.6万年周期)の要因により日射量が変化し、氷期と間氷期の周期変化が生じる。計算値(赤)と実測値(青)が良く一致している。


2023年7月6日
読売新聞に柏シルバー大学院の活動の紹介記事が掲載されました。

6月26日の講義風景の写真と共に、柏シルバー大学院の活動がようやくコロナ前の学びを再開したことが報じられました。
 
「2023年7月6日読売新聞・千葉版」(修正)から   「2023年7月6日読売新聞オンライン」から

2023年7月4日(火)〜5日(水)
[那須高原]
1泊親睦旅行


柏シルバー大学院C組のメンバー10名で1泊懇親温泉旅行へ出かけてきました。久し振りにたっぷり5回ほど温泉を楽しみました。
二日目は、ホテル企画の観光ツアーに参加予定でしたが、雨が降っていたため、私を含めメンバーの半分は、ホテル内で過ごすことに、残りのメンバーは初心貫徹でツアーに参加。ツアー参加者の報告によると、観光先では雨に降られる事無く、山頂では珍しい雲海も観ることが出来た由、残念!
館内で過ごしたメンバーは、MLB・大谷選手の実況中継を見ながらの懇親と、ゆったり昼の露天風呂を楽しみました。なお、館内で「ふるさと納税の自動販売機」を発見。昨年ごろから各地で設置されているようですが、1万円から100万円までの納税で、館内利用千円券が3枚から300枚出て来るとの事でした。


宿泊ホテルの露天風呂。(Walkerplus HPより)
ふるさと納税の自動販売機。

2023年6月26日(月)
[於:東葛テクノプラザ多目的ホール]
第5日目


<講義>
★「神仏需、融合する日本文化」講師:角田明彦氏
角田講師は、日本中世史がご専門ですが、今回は、日本独特の融合文化について講義頂きました。
日本固有の信仰が基となった神道、韓国・中国から伝えられた仏教や儒学の歴史を概括して頂き、改めてそれらの曖昧な所の多さを感じさせられました。また、融合した文化の例として、お稲荷さんや七福神などをご紹介頂きましたが、江戸文化の何でも採り入れ楽しんでしまうことに感心した次第です。

★「展示の観かた、魅せ方」講師:里見親幸氏
里見講師は、博物館資料記録技術(museography)分野がご専門ですが、今回は、博物館や美術館の展示の裏側・考え方などを講義頂きました。
視野範囲。
また、論文を拝読すると、展示は人間工学的な面や、芸術性、物語性も配慮されている由でそれらを感じながら観るとより一層理解が深まるようです。
博物館や美術館を訪れた際、何気なく見過ごししていることが多い事を知ると共に、いろいろな工夫がされている事も知ることが出来ました。これからの見学に生かしたいと思います。

柏七福神
2009年歴史研究家の赤間栄太郎さんらが発起人となり「かしわ七福神創立を考える会」が結成され、誕生した由。

フランス国立自然史博物館の「進化の大ギャラリー」
観客が間近で展示物を観ることができる。

2023年6月12日(月)
[於:東葛テクノプラザ多目的ホール]
第4日目


<講義>
★「『南総里見八犬伝』の歴史的背景」講師:中谷順子氏
中谷講師は、詩人として千葉県を中心に活躍されていますが、今回は南総里見八犬伝の歴史的背景を解説して頂きました。
関東の戦国勢力図。
作者の滝沢馬琴が28年間書き続けた壮大な物語が、史実に基づくとともに、江戸人らしくウィットに富んだ発想や幕府批判が随所に隠されていることが、人気の秘密だと感じられました。全巻読破するのは無理にしても粗筋だけでも読んでみたいと思いました。

★「蜃気楼の魅力」講師:大木淳一氏
大木講師は、千葉県立博物館の企画調整課長として活躍されていますが、今回は研究を続けておられる蜃気楼の原理やその魅力についてお話し頂きました。
蜃気楼の原理。
実験風景。
水槽を使った光の屈折実験を皆さん順番に並んで熱心に見学されていました。
千葉県でも多くの蜃気楼が観察できる事が、大木先生の観察の結果分かってきたようです。



布施姫と八房。
「南総里見八犬伝」口絵。


蜃気楼(上)と実景(下)(富山県魚津市HPより)。

日の出(変形太陽)のグリーンフラッシュは大気が澄んでいないと現れない由。(大木淳一先生のTwitterから。)
右下の黒い影は、たまたま通った漁船の船影。

2023年6月7日(水)
[於:我孫子ふれあいプラザ]


<上期合同研修会>
コロナ禍が落ち着いたことから、久し振りの合同研修会が開催されました。担当は、37期の皆さん。参加者は、約430名で、C組からは、90名程が出席しました。
今回は日本の伝統芸術 「能」 の鑑賞会です。
 出演者:シテ方宝生流能楽師 武田孝史
      同上 武田伊左
      笛方森田流能楽師 熊本俊太郎
 能:「紅葉狩」
国立能楽堂。
能舞台は有りませんでしたが、能楽入門DVD観賞や能楽で使われている笛についてのお話なども含め普段接する事のない芸術の世界を垣間見ることが出来ました。
研修後は、各班毎に有志で久し振りの懇親会を行いました。

合同研修会のちらし。

2023年5月10日(水)
[於:東京国立近代美術館]


<校外学習>
今回の校外学習も班単位で実施するとの事から、我が班では東京国立近代美術館70周年記念展「重要文化財の秘密」を鑑賞してきました。
混み合うチケット購入窓口
平日にも拘わらず多くの方が訪れていました。予約すれば待ち時間は短縮できたかも。


「重要文化財」に指定されるにもその時代の価値観が大きく左右していた由。芸術作品の評価の難しさは、今も変わらないのではと思われました。

2023年5月8日(月)
[於:東葛テクノプラザ多目的ホール]
第3日目


<講義>
★「話芸いろいろ」講師:石上瑠美子氏
石上講師は、無声映画弁士として活躍される傍ら松戸探検隊ひみつ堂館長などもされていますが、今回は日本の話芸について、講談・紙芝居・無声映画・朗読の実演を短時間にまとめて行って頂きました。
紙芝居の「黄金バット」では、遥か昔の少年時代を思い出させてくれました。テレビのあまり普及していなかった時代の娯楽の良さを感じることが出来ました。

★「実家と我家のたたみ方」講師:大澤健司氏
大澤講師は、鰍j-コンサルティングの代表取締役として相続に伴う不動産のコンサルティングを多く手がけられていますが、今回はその実例を交え、今から準備しておくべき事柄を解説頂きました。
空家対策としての法律面での規制が進み、空家(1年無住)となる事のデメリットが大きい。自宅は、遺すのか否かを決めておくのが先決。不動産を売った時の税金対策としては、自宅購入時の契約書は必須。など非常に現実的なアドバイスを頂きました。
未登記不動産の所有権者は、孫・ひ孫まで広がり収拾がつかない。
不動産の相続登記を怠ると引き継ぐ孫・ひ孫に大きな迷惑がかかる事になるとも。



昔懐かしい紙芝居。


不動産を相続させる場合、共有名義では、最悪売る事が出来なくなる。一人に任せる方法として家族信託もある。また、遺言書による換価分割・遺言執行者を指定する方法もある。遺された不動産をスムーズに引き継がれる様にするのは親自身が元気な「今」考える事。

2023年4月24日(月)
[於:東葛テクノプラザ多目的ホール]
第2日目


<講義>
★「卑弥呼と稲荷山鉄剣」講師:伊藤崇子氏
伊藤講師は、横浜市にお住いの民間歴史研究家で今回、日本の古代についてお話し頂きました。
古代史を紐解く上では、記録と遺物の一致を検証する必要があるが、2000年に起きた発掘現場でのねつ造事件が古代史研究を大きく後退させた。発掘作業は現在でも地道に行われており、将来を楽しみに待っているとも。
金印
現在遡れる歴史事実としては、稲荷山鉄剣により明らかとなった、雄略天皇までとの由。日本書紀の記載がどこまで事実として遡れるか興味が尽きません。

★「鎌倉幕府の都市づくりと房総」講師:丸井敬司氏
丸井講師は、元千葉市立郷土博物館館長として、千葉県の歴史に造詣が深いことから、今回、鎌倉幕府:源頼朝と房総の関わりについて解き明かされた事柄を解説頂きました。
日本の中世史を紐解く歴史書としての「吾妻鏡」に記載されている、頼朝の房総への渡海航路が必ずしも事実ではない事をご自身が実地に検証された事などもお話し頂きました。いつの世に於いても、恣意的な公文書の改ざんがあるとのお話しには説得力がありました。また、鎌倉の街作りの雛型が千葉氏の城下町であるとの説をご紹介頂きました。


「邪馬台国」の所在地については、近畿説・九州説あるが、まだまだ確定には至っていない。


相模湾の潮流図。真鶴から渡海するのは大変だと。

2023年4月10日(月)
[於:東葛テクノプラザ多目的ホール]
第1日目


★学生総会
 32期・33期・34期合同クラスとして初めてのこの日、先ずは総会が開催され、クラス役員が確定しました。

<講義>
★「江戸と農村を守った名代官ー伊奈忠次・忠治父子の功績」講師:和泉清司氏
和泉講師は、高崎経済大学名誉教授で史学がご専門ですが、今回は、江戸時代に活躍した伊那一族についてお話し頂きました。関東平野の治水ー利根川東遷を行なった功績は、現在の東京の繁栄の基礎として非常に大きい事を改めて教えて頂きました。







利根川東遷河川図。

【2023年度】

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柏シルバー大学院・生涯課程

 柏シルバー大学院は、千葉県生涯大学校を修了した後も、さらに自主的に学習を続け、社会環境の変化に順応する能力を高め、校友の輪を広げ、併せて社会活動に参加し、生き甲斐の高揚に資することを目的として昭和56年5月に創立、以来、学生による自主的な運営を原則として今日に至っています。

 ・研究課程 3年 (1年、2年、3年)
 ・生涯課程 15年 (D組2年,C組3年,B組4年,A組6年程度) 
              ・・・ コロナ禍の影響で、2023年度より見直し。

 学習内容は、政治、経済、時事問題、医療、福祉、IT技術、気象、文学、歴史、芸術等の分野にわたる。また、校外では、名所旧跡や博物館、展覧会、劇場、社会施設などを見聞し研修。学習日数は、月2日、年間18日のほか、年3回の校外研修および年2回の合同研修が行われる。
 
 各学期終了時、各授業の評価表を各人が提出するシステムとなっています。

 研究課程卒業後は、55名が生涯課程へ進級となりますが、教場の都合から前期学生55名と合わせ110名の合同クラスとしてスタートし、毎年100名前後のクラス構成に組み替えつつ進級します。

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