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柏シルバー大学院・第32期 生涯課程E組(2017年・2018年度)の記録です。

2017年4月〜2019年3月までの行事・講義のことなどをご紹介しています。
2014年度〜2016年度研究課程3年間の記録はこちらです。
2019年度から生涯課程D組の記録はこちらです。
2023年度から生涯課程C組の記録はこちらです。

最近の行事・講義

【2019年】

2019年3月6日(水)
[於:東京入谷・割烹さいとう]
班懇親会


昨日のクラス会に続いて、今日は、班員だけの懇親会を改めて開催しました。平日でも行列が出来る程の評判の斉藤鮮魚店での開催です。
この日も我々が着いた時には、既に長い列が店の前に出来ていましたが、予約しておいたお蔭でスムーズに2階の個室へ案合いされました。
豪華な船盛。
お酒もたっぷり飲んだ後は、浅草へ出てカラオケして柏へ帰ってきました。




斉藤鮮魚 割烹さいとう(3軒)
昔から新鮮な魚介料理を提供しているお店ですが、繁盛ぶりが覗える外観です。

2019年3月5日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第18日目


<講義>
★「銀座に吹く風ー銀座の発展史は復興の歴史」講師:佐藤厚行
佐藤講師は、放送大学講師として、銀座の歴史に精通されていますが、今回は、銀座がもつ運命的な復興の歴史を語って頂きました。
明治、大正、昭和の時代時代に訪れた危機を倍返しで復興させた商店主達の心意気が感じられる内容でした。

<クラス会>
柏・千仙
32期単独のクラス会が開催されました。
いつもの様に各班の出し物で賑やかな会となりました。我が班では、班員の名前を織り込んだK氏作詞の楽曲を披露し、喝采を浴びました。
来年度は、班替えとなるのが寂しい限りです。


東京地形図(国土地理院データから)
銀座が日比谷入江を挟んで江戸城の正面にある事がハッキリ分かります。
上品な日本料理でした。

2019年2月19日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第17日目


<講義>
★「遺産と相続」講師:中村典生
中村講師は、三井住友信託銀行の現役の財務コンサルタントですが、今回は、高齢者に見られる「遺産と相続」トラブルとその対策についてお話し頂きました。子供がいない人、独身者、再婚歴のある方については、相続対象者について特に注意が必要の様です。思わぬ「争続」にならないようにと。また、家族が知らない財産やネットバンク等のパスワードなどにも注意が必要とのアドバイスでした。

★「時事解説ー日本の課題を読み解く」講師:大島信三
大島講師は、フリージャーナリストとして活動を続けていますが、今回は、皇室問題からはじまり政治経済、北朝鮮問題等々に及ぶ時事ネタについてお話し頂きました。短い講義時間に詰め込み過ぎのせいかあっさりとした内容だったのが残念でした。なお、人生100歳のこの時代、今からでも何か熱中できるものを持ちましょうとのお話しもありました。


相続については事前の準備が必要の様です。

時事ネタには色々な角度から観ることが必要の様です。

2019年2月12日(火)
[於:佐原・銚子]
校外学習


<コース>
柏→佐原・伊能忠敬記念館→銚子・びょうぶヶ浦→柏

★佐原では、伊能忠敬記念館を見学後、小野川沿いに散策し、江戸の雰囲気を残す建物群を見学しました。季節がら多くの所でひな飾りを観ることが出来ました。
小野川の観光船からもひな飾りを眺めていました。
★昼食は、銚子の太陽の里・レストランで、犬吠埼の絶景を眺めながら頂きました。帰路、びょうぶヶ浦、銚子港を見学し柏へ無事帰着しました。
びょうぶヶ浦の断崖。
銚子港で。
魚を陸揚げしている漁船の周りには無数のカモメが舞っていました。漁港を実感。



伊能忠敬の国宝「大日本沿海興地全図」(佐原観光パンフより抜粋。)

レストランから望む犬吠埼の灯台。太平洋の水平線がく丸く見えていました。

2019年2月5日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第16日目


<講義>
★「向田邦子の世界 −昭和の家族の群像ー」講師:長江曜子
長江講師は、聖徳大学教授として、また、生涯学習研究所長として活躍されていますが、今回は、向田邦子の作品とその背景を通して、向田邦子の生きた時代を、日常を、語っていただきました。そして、改めて向田邦子の観察眼の鋭さを教えて頂きました。昭和時代が懐かしくなりました。

★「カード時代の落とし穴」講師:佐藤
佐藤講師は、柏市消費生活センターで相談員をされていますが、今回は、カードに関わる消費者トラブルの事例を通し、キャッシュレス決済の時代を迎えている今、クレジットカードの基本的な知識の必要性を解説頂きました。特に、定額支払いで一見便利そうに見えるリボ払いには注意が必要である事、また、最近のクレジットカードには、1枚でクレジット機能だけではなく、キャッシング機能や銀行預金と直結するデビッドカード機能等を兼ねたカードも発行されており、知らないでは済まされない事がある様です。ニコニコ現金払いが借金まみれにならない唯一の方法かもしれませんね。




TBSテレビで放映された「寺内貫太郎一家」(TBS HPより)

クレジットカードの現金化の仕組み。
現金が簡単に手には入るが、後からクレジット会社から高額な請求が確実に来る。

2019年1月15日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第15日目


<講義>
★「日本天皇伝」講師:関幸彦
関講師は、日本大学教授として教鞭を執られていますが、今回は中世の天皇に的を絞り、天皇のおくり名から見えてくる歴史を語っていただきました。10世紀に入り日本の文化が確立し、おくり名は、中国のコピーから脱し国風化、そして江戸後期から尊王思想の流れがおくり名に観てとれると。また、現代まで天皇制が維持できているのは、時の権力と直接関わらない、「権威」としての天皇であればこそとも。

★「素敵な大相撲の話」講師:大隅潔
大隅講師は、スポーツジャーナリストとして活躍されましたが、今回は、当時の数々のエピソードを語っていただきました。大相撲担当時、麻雀に身を助けられ麻雀三昧だった様です。大入り袋の金額については、通常10円だそうですが、過去には1000円入っていた事もあった由。ゴルフ担当時、当時18歳だった宮沢りえをスポニチの元日の新聞表紙に使うのに、ジャンボ尾崎とのゴルフでの写真撮影を行ったことなど、など。記者時代を楽しく語っていただきました。




125代続く天皇系図(宮内庁HPより)


ジャンボ尾崎と大隅潔さん(日刊ゲンダイHPより)

2019年1月8日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第14日目


<講義>
★「大いに笑って長生きしよう」講師:川上千里
川上講師は、薬剤師で健康生きがいアドバイザーですが、今回は、「笑い」の効用について講義いただきました。加齢により免疫力は低下し、ガンをはじめ色々な病気の発症リスクが高まる事はよく知られていますが、近年、「笑い」に免疫力を高める効果が有ることが学術的にも検証されているとのことで、川柳などの「笑い」の実践を紹介いただきました。特にガンに罹患した場合、人間本来の免疫力を向上させることでガンが自然退縮した事例の紹介は、興味深く拝聴しました。
★「十二支と守り本尊」講師:角田朋彦
角田講師は、京都造形芸術大学の講師ですが、今回は、江戸時代の出版された「仏像図彙」を参考に十二支と守り本尊について講義頂きました。自分のご本尊を初めて知りました。
・千手千眼観自在菩薩 (子年):42本の手が持つパワーで大抵の願い事を叶えて下さる。
・虚空蔵菩薩 (丑年・寅年):知恵と福徳の仏様。 特に記憶力を授けて下さる。
・文殊菩薩 (卯年):代表的な知恵授けの菩薩様で、理性的な判断力を授けて下さる。
・普賢菩薩 (辰年・巳年):ざんげの勇気を与え、滅罪のご利益がある。
・勢至菩薩 (午年):偉大な力で人々を救う。減罪、悪霊退散、延命や不老長寿などのご利益がある。
・大日如来 (未年・申年):あらゆる祈願に応じ、悟りの境地に至らしめて下さる。
・不動明王 (酉年):病魔退散、家内安全、商売繁盛などの現世利益が叶うとされます。
・阿弥陀如来 (戌年・亥年):深い慈悲で極楽浄土に導いて下さる。



日本実業出版「からだのと免疫のしくみ」より。


十二支守護本尊(高野山真言宗別格本山 普賢院HPより)

【2018年】

2018年12月5日(水)
[於:我孫子・けやきプラザ]
下期合同研修会


<講義>
★「激動の時代を生きる世代の知恵と誇りー日本のクールを世界にー」講師:唐沢敬
唐沢講師は、立命館大学名誉教授、国際研究Institute代表として世界経済を研究されていますが、今回はアメリカ、EUの動向をはじめ、二極化しつつある富の配分についても概説いただきました。現代は変革・価値観の変化・旧体制からの脱皮の時代のようです。講演時間が短すぎたのが残念でしたが、若い世代へ持てる知恵を引き継ぎましょうとの言葉が印象的でした。


講演される唐沢先生。質問に答えて、将来ビジョンの無いままの小手先だけの政策では駄目だとのコメントもありました。

2018年12月4日(火)
[於:柏中央公民館・講堂、ワールドビアキッチングラバー]
第13日目


<講義>
★「千葉県から世界遺産は生まれるのか?」講師:片岡英夫
片岡講師は、世界遺産マイスター・世界遺産アカデミー認定講師として世界遺産の情報発信を続けられていますが、今回は、千葉県にスポットを当てたお話をいただきました。
磁場逆転地層。
現在、千葉県には世界遺産はありませんが、来年には、それに値する名所が誕生するのではとの期待のお話しでした。

<クラス会>
2学期終了のこの日、お店を借り切っての32期のクラス会が有りました。各班の余興やビンゴゲーム、カラオケで楽しい一時を過ごしました。

日本の世界遺産。


皆で「故郷」を合唱して御開きとなりました。

2018年11月20日(火)
[於:東京・国立印刷局、他]
校外学習


32期生約50名で見学して来ました。
国立印刷局(東京工場)見学
入口を入る。
入場に際しては、荷物検査と身分証確認が行われ、以降場内撮影禁止となっていましたので、残念ながら画像を残せませんでした。見学通路から印刷場内を見学する際も、瞬間調光ガラス越しで、見学時のみすりガラスが透明ガラスに変わって中が見える仕組みとなっており、そこまでしなくてもと思ってしまいましたが、偽札防止の観点からは必須なのでしょうね。それにしてもシート状のお札を扱っている方々は、淡々と「品物」として扱っている様でした。

旧古河庭園見学
昼食後、班のメンバーで近くの名勝を訪れました。
洋風庭園と洋館。
バラも咲いていました。
日本庭園で。
紅葉も楽しむことができました。



撮影が許されている展示エリアで。

印刷行程が記載されている頂いたパンフレット。


国指定名勝の旧古河庭園で。

2018年11月7日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第12日目


<講義>
★「〜正しく知って、正しく防ごう〜熱中症・風邪・インフルエンザ」講師:池田すみれ
池田講師は、大塚製薬鰍ノ今年入社されたばかりとの事ですが、同社の医療製品から派生して開発された一般向け製品のPRも兼ねた熱中症対策、風邪・インフルエンザ予防対策を講義頂きました。
熱中症対策としては、早めの水分補給が必須。入浴や就寝中でも身体から水分が失われるのでやはり水分補給が有効とも。また、熱中症の疑いが有る方でペットボトルの開封が出来なかったり、自分で飲むことが出来ないようなら救急車を呼ぶようにとのアドバイスが有りました。風邪・インフルエンザ対策としては、やはり手洗い、うがいが有効なようですが、正しくやりましょうとのこと。

★「笑の効果」講師:三遊亭金太郎
金太郎師匠は落語芸術協会真打として活躍されていますが、さっそく講義開始早々から笑いを振りまいてくれました。物事狭い視野で見ていると笑いものになったり、傍迷惑だったり。会話の声一つでも語尾を上げれば明るくなるなどのアドバイスがありました。また、今回は、落語2題、第六代横綱阿武松緑之助の大飯ぐらいの逸話を語った「阿武松」と、左甚五郎の彫り物「ねずみ」をご披露頂きました。
阿武松
(Chorochan1995のブログより)





メドピア鰍ェ会員医師に「最も効果的であると思う風邪の予防方法」についてアンケートした結果、「手洗い」が第一位だった由。(PRTIMES HPより)
大塚製薬では、粘液の免疫能力をアップが期待できる乳酸菌B240を活用したボディメンテドリンクを新発売したとのPRもありました。

(Chiezo108さん作画)

2018年10月16日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第11日目


<講義>
★「伊藤佐千夫と『野菊の墓』」講師:稲澤秀夫
稲澤講師は、御年90歳の学習院大学名誉教授ですが、益々お元気なご様子での講義でした。
学歴の無い伊藤佐千夫が如何に苦労しながら文学の道を究めたか、土屋文明を世に出した逸話など、また、「野菊の墓」が時代を超えた名作であることなど、時間が無くなるほどの熱のこもった解説をいただきました。また、50歳で夭逝した佐千夫の妻・とく さんについて何も記録が残っていないことに強いご不満をお持ちの様でした。

★「金子みすずの詩を読む」講師:永田清
永田講師は、朗読家の小口ゆいさんを信奉する朗読コーチで、この日は、特別ゲストとして小口ゆいさんと千葉市みすず会の中村妙子会長も登壇され一緒に詩の朗読をリード頂きました。また、小口さんの振り付けを伴った詩の朗読を初めて拝見しました。
今回は、金子みすずの詩を全員で唱和しましたが、詩の詠まれた背景や金子みすずの人となりを解説頂く時間が少なかったのが残念でした。


「野菊の墓」初版本。(山武市歴史民俗資料館HPより)

金子みすずの詩「大漁」の展示(ながと観光なびHPより)

2018年10月2日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第10日目


<講義>
★「高齢者の交通事故と安全運転」講師:岩井聡
岩井講師は、柏警察署交通課係長として交通安全の啓蒙活動もされていますが、今回は、特に高齢者に的を絞ったお話をしていただきました。
千葉県は、愛知県に次いで交通事故死亡者が多いとのことで、その内訳も、歩行中のもらい事故から、自分が運転して起こす事故が増えている由。また、道路横断中の事故も多いとか。そこで県警では、ぜ:前方、ブ:ブレーキ、ラ:ライトをキーワードにした、交通事故ストップ運動を展開しているとのこと。視力・聴力・反射神経の衰えに自覚して運転するのが肝要のようです。

★「韓国の日本観ー韓国の今」講師:川村受映
川村講師は、恵泉女学園大学の講師を務められていますが、今回は韓国の今についてお話しいただきました。川村講師ご自身は、韓国で生まれ育った韓国人で、40年前に来日してから触れた日本文化と韓国文化の違いに戸惑った経験も含め、文化の違いも教えていただきました。
色々なものが、中国から韓国、そして日本へ伝わっていますが、何故か日本では異なった形になっているものが有る点に気づかされました。
・食事:韓国では、箸を縦置き、スプーンを使用。椀は持たない。料理は沢山出るもので残すもの。
・住:オンドルが一般的。正座は、罰として座らされているもの。
・社会:家系としての「本貫」が今も大事にされており、同じ本貫の男女の結婚は法律で禁じられていたこともあった由。今、大学にはK-POP学科があり、1000倍の狭き門となっているとも。





「横断する歩行者がいたら、前方注意、ブレーキ操作で安全確認、夜間はハイビームライトも使って歩行者の有無を確認しましょう」との県警のチラシ。


韓国と日本の文化比較。箸の置き方の違い。

2018年9月18日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第9日目


<講義>
★「北朝鮮問題と東アジア」講師:朱建栄
朱講師は、東洋学園大学教授としてこの分野に詳しい方ですが、今回は、講師の来場が遅れた結果、時間不足で概説のみの講義でした。時事問題として面白いテーマだっただけに、残念でした!
中国側では、北朝鮮と接する地域が北京などの実質的な食糧倉庫であり、北朝鮮の核汚染を恐れているとの見方を面白く拝聴しました。
北朝鮮に対する各国の足並みが揃わないと経済制裁の効果は上がらないのでしょうが、石油の瀬取りにみるように北朝鮮の動きはなかなか巧妙のようです。
それにしても、今後、拉致問題のみならず、戦後賠償問題も含め日本政府はいったいどうの様に北朝鮮に対応するのでしょうか?

★「憲法改正と国民投票」講師:山本有司
山本講師は、法学館法律事務所の代表弁護して活躍されていますが、今回は現政権が目論んでいる憲法改正の問題点について、分かり易く解説して頂きました。賛否両論の中身を良く自身で確かめて国民投票をすることが必要と力説頂きました。ご尤も!
改憲1.@緊急政令制度
     A国会議員任期延長
   2.参議院の合区解消
   3.教育無償化
   4.自衛隊明記
それにしても、国民投票制度そのものの不合理な所の何と多い事か、ボォートしていると何をされるか分からない様です。



北朝鮮の瀬取り(2018.7.13朝日新聞デジタル)

(83%が憲法改正の国民投票には必ず行くと回答した由。(niftyニュース編集部HPより)
年代別では、30歳代以下:81%、40歳代:77%、50歳代:79%、60歳代以上:86%とのことで、若い世代の方の関心の大きさがうかがえます。

2018年9月4日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第8日目


<講義>
★「腸の元気はからだの元気」講師:若山美砂子
若山講師は、千葉県ヤクルト販売に勤務され、健腸長寿をキーワードに啓蒙活動をされていますが、今回は、改めて腸の機能の大切さについて講義頂きました。また、ヤクルト400LTの試飲もさせて頂きました。
それにしても、我々の体内にいる腸内細菌の重さは、1kgもあり、日々排泄と再生を続けていることは正に人体の驚異ですね!

★「南極越冬体験 美しい自然と極地の生活」講師:武田康男
武田講師は、第50次南極観測越冬隊員として南極に赴き多くの経験をされましたが、今回はその一部を4Kの綺麗な画像を中心に解説頂きました。
特に、空気が清浄だからこそ現れる綺麗なオーロラや、極寒ならではの雪の結晶の生成過程の画像は、殆ど初めて観るもので興味が尽きませんでした。また、白夜やブリザードの自然、動物園では見られないペンギンのユーモラスな動きも楽しませていただきました。



腸内細菌バランスの変化(光岡知足著「腸内細菌の話」岩波新書発行より)
百兆個の細菌がいる大腸内の細菌バランスと老化との間には、高齢化に伴い悪玉菌が増えるという密接な関係があるようです。

昭和基地に現れたオーロラ(polaris.nipr.ac.jpより)

2018年7月17日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第7日目


<講義>
★「中国文学に学ぶ;人生後半の生き方」講師:守屋洋
守屋講師は、SBI大学院大学譲受として活躍されていますが、今回は、中国古典から、人生後半の生き方に参考となる名言をピックアップして、解説いただきました。中国古典に精通している方が少ない現在、86歳となられた守屋講師が語られる含蓄に満ちた言葉には、なかなか重みがありました。人間学的には、古代も現代も変わらないようです。

★E組クラス懇親会
32期・33期合同での初めての懇親会がハート柏迎賓館で開催され、98名が参加、懇親を深めました。今回は、当番班として幹事役を務めました。4月から同じ教場で顔を逢せてはいますが、会話をすることもなかった方々とゆっくりお話しすることができました。各班の余興もそれぞれ趣向を凝らして、楽しいものでした。


守屋洋著「中国古典の人間学」。

E組クラス懇親会。お酒も入って会話も弾んでいました。

2018年7月3日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第6日目


<講義>
★「激変する世界情勢と日本経済」講師:板垣信幸
板垣講師は、、経済ジャーナリストとして活躍されていますが、今回は現下の日本の状況を解説いただきました。破たん寸前のアベノミクスがもたらすこれからの日本経済が一体どうなるのか? また、日本を支えるべき官僚組織の能力低下が明らかとなってきた今、来るべき財政破たんを本当にしのげるのか? 不安が増すばかりでした。国民がもっと政治に関心を持たないと、この国は本当にダメになるのでしょうね!

★「フレイル予防で健康寿命・高齢者の口腔の健康づくり」講師:高木貴子・大森恵子
高木・大森講師は、柏市地域包括支援課に所属され出前講座を通し啓蒙活動を行われていますが、今回は、フレイル予防の意義と口腔ケアの大切さを教えていただきました。
「フレイルとは、健康な状態と要介護状態の中間状態」で、予防を行なえば、健康な状態へ戻すことが可能。特に近年増加している誤嚥性肺炎については、口腔ケアが欠かせませんが、その前提として口腔のフレイル予防としての舌や口の周りの筋肉を鍛えること、唾液分泌を促進することなどの実践方法も紹介いただきました。柏市では、「かしわロコトレ」というロコモ予防体操も考案されており、只今普及活動との由。身体を動かす習慣の無い方には、お勧めかも知れません。



防衛省資料をもとに現代ビジネス編集部が作成したFMS契約額の推移グラフ。(講談社HPより)
近年は、異常なほどの使いっぷりとなっている。

誤嚥性肺炎の発生メカニズム。(岩手医科大学付属歯科医療センター口腔リハビリ外来HPより)

2018年6月19日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第5日目


<講義>
★「旅の楽しみ」講師:山本鉱太郎
山本講師は、旅行作家として全国津々浦々を訪れ地元の方々との交流を通じ旅を楽しまれていますが、今回は、その旅の楽しみ方を、旅の歴史を紐解きながらお話しいただきました。旅を楽しむ極意は、自分を主役として何にでも興味をもって、自分から動き出すことで、楽しみが生まれるものとの由でした。
旅行をするのであれば、旅行会社の提供するパックツアーではなく、自分がプランニングして旅をする、また、現地で興味のあることに巡りあえたら迷わずそれに接してみることで、思い出に残る感動があると。

★「痛みと上手に付き合う方法」講師:島田美恵子
島田講師は、千葉県で唯一の県立大学である保健医療大学の教授として教鞭を執られていますが、今回は、「痛み」について教えていただきました。
「痛み」の定義は、『患者が痛いと言えば痛みが存在する』とのこと。痛みを正しく伝えるのは難しいので、評価シートを使って伝えることや、オノマトペで表現することも有効とのことでした。
また、痛みを緩和するには、運動も有効とのことで、先ずは自分の痛い部位を確認して、ストレッチや操体法(気持ちいい方、痛くない方に動かす)などで身体を動かすことも指導いただきました。開眼片足立ちも全員でやりましたが、15秒以下であればフレイル状態との由でしたが、120秒達成することができました。これも練習を続けている太極拳のお蔭だと思います。



歌川広重 東海道五拾三次「赤坂 旅舎招婦ノ図」
元来、馬の飼料を盛る籠「はたご」から転じて旅館となった旅の宿には、いろんな人との出会いもあった様です。

痛みの評価シート
日本緩和医療学会が提唱している痛みを知る為のもので、各項目をチェックすることで、医者に正しく痛みを伝えられる様です。

2018年6月6日(水)
[於:我孫子・けやきプラザふれあいホール]
上期合同研修


研究課程3年(34期)担当にて企画され、約500名が出席しました。
<講演>・「高齢者を取り巻く犯罪の現状と対策」講師:我孫子警察暑斎藤係長
千葉県内で多数発生している電話で詐欺の被害は、昨年約1500件・23億円強とのことですが、今年は既に500件・7億円を超えており、昨年と同じペースとなっている。これほど騒がれ、皆さん分かっている筈なのに、自分は大丈夫との思いが強い結果なのかもしれません。他山の石としたいところです。
<演奏会>千葉県警察音楽隊による演奏
今流行りのドラマの曲や昭和歌謡のメドレーの他、電話で詐欺防止キャンペーンソング「サギ・さぎ・サンバ」などを演奏いただきました。
女性のデュエットでキャンペーンソングが披露されました。
アンコールでは、先月夭逝された歌手・西城秀樹の楽曲・YMCAも楽しく演奏いただきました。やはり、生の音楽がいいですね!



電話で詐欺詐欺の講演をお聞きしました。

皆でYMCAを楽しみながら聴きました。

2018年6月5日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第4日目


<講義>
★「家庭と法律」講師:須賀昭徳
須賀講師は、山梨学院大学法学部元教授として法学・民事法学の教鞭をとられていましたが、今回は家庭と法律についての全般を講義いただきました。限られた時間でしたが、めいっぱい法律のポイントについて解説いただきましたが、固い頭には、奥が深過ぎてなかなか入っていかなかったのが残念でした。
「法」とは、その時代の常識が法となることであり、道徳論とは違う社会規範との認識が必要。また、政治規範は更に上の規範である。民法に於いては、土地と血縁に関する事案は、法律の規定とおりの判断がなされる。相続については、法改正されることから、手続きを間違えると思ったとおり相続させられないので、専門家に相談するのが一番とのアドバイスもいただきました。

★「イザナギTaRoのトークと癒しの音楽(パート2)」講師:イザナギTaRo
イザナギTaRo講師は、今回で2回目の講義ですが、会場が広い講堂にかわり、まるでミニコンサートの気分を味あわせていただきました。それにしても、クリアなハイ・トーンと力強い男性の歌声を自在に使い分けられるのには感激でした。今回の講義では、クラシック、ミュージカル、シャンソン、演歌、歌謡、POPSなどの歌い方の違いを実演いただくとともに、楽しく発声指導もいただきました。



相続の変更例。
(2018/1/17朝日新聞より)
民法の相続分野は40年振りに大幅法改正され、2022年から施行される。


講義風景(イザナギTAROブログより)
公民館の講堂は、適度に反響して音が引き締まっていたとイザナギTaRoさんのコメントもありました。

2018年5月15日(火)
[於:東京・貨幣博物館、三井記念美術館]
校外学習


都内・日本橋での校外学習に32期38名が参加しました。
貨幣博物館
 貨幣の歴史を知ることができるこじんまりとした博物館でした。千両箱や1億円の札束を体感してきました。時代劇で盗賊が千両箱を軽々と担ぐシーンを見ていましたが、私などではぎっくり腰になってしまいチョット無理ですね。
1億円の札束サンプル。
ここでしか売っていないというお土産を買いました。
お土産の「お札せんべい」

特別展「大名茶人 松平不昧」(三井記念美術館)
 美術品には余り縁がありませんが、本物を観るのはやはりいいものですね!残念ながら茶器についての良し悪しは分かりませんでしたが、雪舟筆による「一円相」の見事さには驚きました。

昼食後、散会となりましたが、我が班は、クラス会の打合せのため、ミーティング&懇親会を行いました。






博物館前に集合。
特別展の案内。

2018年5月1日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第3日目


<講義>
・「江戸の判じ絵」講師:上鈴木春枝
上鈴木講師は、過去に源氏物語について講義いただきましたが、今回は江戸の判じ絵についてお話しいただきました。江戸後期(1781〜)以降、武士や富裕町人が使いだし、それが庶民層に広まっていったもの。江戸時代の識字率の高かった、文化レベルの高かった日本だからこそ生まれた文化の様です。今の時代にも、言葉遊びを楽しむゆとりが欲しいのは、私だけでしょうか?

・「高齢者を狙う悪徳商法と対処法」講師:野戸・佐藤
野戸・佐藤講師は、柏市消費生活センターに所属されている現役の職員さんで、今回は、日頃センターに寄せられる消費者トラブルについて説明いただきました。
悪徳業者の決め台詞は、「絶対儲かる、損はさせない」、「今日だけ、今だけ、あなただけ」とのことですが、未だに絶えないセリフの様です。
最近、架空請求と思われる電子メールを複数受信しましたが、ネットで調べてみると、実在する会社の名前をかたったメールで、うっかり問い合わせたら引っ掛けられるものでした。よくよく注意しないといけない時代ですね。我家では、固定電話が鳴っても直ぐには出ないで、留守録になって用件をお聞きしてから受話器を上げるようにしています。失礼は承知で、色々な勧誘から身を守ることを第一としています。



江戸の判じ絵。
江戸の名所の判じ絵。


消費者センターに寄せられる消費者トラブル。

2018年4月17日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第2日目


<講義>
・「高齢者の薬との付き合い方」講師:谷口義則
谷口講師は、生涯医療ネットワーク代表として活躍されていますが、今回は、薬をキーワードにお話しいただきました。
「薬は毒」とのご認識には、全く同感。薬は飲まないことに越したことはなく、多くの薬を飲む際の副作用については、薬剤師に相談するのが一番よいとのアドバイスをいただきました。また、常用している薬が有る場合、5・6年で薬剤耐性ができてしまうこともある由。特にガン等の病気に対しては、患者自身が勉強しておかないと、適切な医療が受けられないと。医療現場では、良くも悪くもその専門性、学閥、製薬会社との関わりが有ることを知って置くべきとも。ためになりました。

・「遠野物語を読む」講師:伊藤俊子
伊藤講師は、日本民俗学会会員として活躍されていますが、今回は、遠野物語の概要を紹介いただきました。我が国の民俗学の先駆け的な「遠野物語」ですが、内容としては、遠野地方に伝承されている民話119話を纏めたもの。中には、111話の様に、時代を超えて相通じる福祉社会のありようもうかがえるところが、民族の知恵として、現代に生かせたら面白いのではと感じた次第です。
それにしても、当時は、60歳を超えたら老人として、蓮台野に集められたとありますが、現代にしてみれば、さて、何歳が妥当なのでしょうか?



東大病院老年病科の入院患者2,412名の解析結果から、6種類以上の薬を飲んでいると副作用の出る頻度がアップするとのデータが発表されています。(一般社団法人日本老年医学会)。(図はフジテレビHPより)

柳田國男著「遠野物語」初版本(遠野市立博物館蔵)

2018年4月3日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
新年度第1日目


今年度の新E組は、我々32期性と33期の合同クラスとなりましたが、若返ったかは疑問です。
<学生総会>
新クラスとしての運営委員の選出、事業計画並びに予算案が可決されました。

<講義>
・「明仁天皇の退位と新天皇の即位」講師:鈴木哲
鈴木講師は、日本大学国際関係学部元教授で、日本史にお詳しく、今回は、来年の退位が決定した天皇にスポットを当てたお話をいただきました。
ご高齢となっている皇太子への譲位が終っても、早々に同じ問題がでることを現天皇は危惧されているはずですが、政府はなかなか核心に触れることを避けているように思われてなりません。



明治天皇御真影。
初の立憲君主であり、大元帥として軍隊を統率。ここから、過去には多くの女帝がいたにも拘わらず男系男子の皇位継承が始まっている。
現在の皇位継承者の少なさは、誰が考えても対応が必要な状況だと思われます。

                                                   このページのトップへ

2018年3月6日(火)
[於:柏中央公民館・講堂、柏・霧笛屋]
第18日目


<講義>
・「東京裁判」講師:大出俊幸
大出講師は、元叶V人物往来社社長として出版業界で活躍された方ですが、今回は第二次世界大戦での東京裁判の被告となった方や被告を免れた方などについて、あまり知られていない人物像をお話しいただきました。
軍部最優先施策を執った広田弘毅、ソ連との密約説が残りながら政界と関係の深い瀬島龍三、裁判の際、精神異常を装ったとしか思われない大川周明について改めて知ることができました。また、東條英機陸軍大臣名で示達された「戦陣訓」の中にある、「生きて虜囚の辱めを受けず」の文体校閲には、島崎藤村らが参画していたとのことも初めて知りました。

<クラス会>
会場を、霧笛屋へ移し、32期52名により年度納めのクラス会が開催されました。
各班の余興もあり、大いに盛り上がった会となりました。




1946年5月3日開廷した極東国際軍事裁判。
審理されたのは、@平和に対する罪、A戦争犯罪、B人道に対する罪。25人が有罪。内、絞首刑は7名:広田弘毅、東条英機、土肥原賢二、板垣征四郎、木村兵太郎、松井石根、武藤章

霧笛屋で。

2018年2月20日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第17日目


<講義>
・「バサラ精神を貫いた茶人 千利休」講師:川上次男
川上講師は、元小学校校長を勤められた方ですが、今回は千利休のその精神性について講義いただきましたが、難解でした。Wikipediaによれば、「バサラとは、身分秩序を無視して実力主義的であり、公家や天皇といった名ばかりの時の権威を軽んじて嘲笑・反撥し、奢侈で派手な振る舞いや、粋で華美な服装を好む美意識であり、室町時代初期(南北朝時代)に流行し、後の戦国時代における下克上の風潮の萌芽ともなった。」とありました。

・「手ごたえのある生き方」講師:渡邊一雄
渡邊講師は、社会福祉法人奉優会理事の他多方面で活躍されていますが、今回はご自身がアメリカ駐在時代に体験され目覚めた地域社会でのボランティアについて、帰国後の実践等を交えご紹介いただくとともに、シニアとして楽しくいきるためのアドバイスをいただきました。また、「フィランスロピー」とは何かを説明いただきました。例え話として、食糧を欲する人に、食糧そのものを与えるのは、手足を動かすボランティア、食糧のつくり方・魚の釣り方・考え方を教えるのも重要な事。
人生100歳時代の今、如何に楽しく生きるかは大きなテーマかと思います。





国宝茶室「待庵」。それまでの四畳半の茶室の概念を打破したもので、千利休の作として伝えられている。

渡邊講師著書。

2018年2月6日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第16日目


<講義>
・「どうなる今年の日本経済〜アベノミクスと新年度予算をめぐって〜」講師:板垣信幸
板垣講師は、元NHK解説主幹で昨年から経済ジャーナリストとして活動されていますが、今回も日本経済の時事問題について解説いただきました。
本年予算。
今年秋に予定されている消費税アップで得られた財源の使い道に始まり、膨らむ防衛費、益々負担が増える社会保障関連費等々、予算の中から見えてくる問題点・疑問点を解説いただきました。今後の政治への関心事として、記憶に留めておきたいと思います。

・「日本のこころ・100のことば」講師:山崎徹
山崎講師は、流通経済大学元教授として中国哲学・思想に詳しい方ですが、今回はいつの時代においても通じるものが、「古典」であり、人間の精神文化は2500年前でそのピークを迎えていると。そして、学校では、三育(知育・徳育・体育)を以て子供たちを教育するが、最終的には、考える力を持つことが重要であり、「老いて学べば死して朽ちず」とも。また、小学唱歌は、100年以上前の歌ながら今でも、そしてこれからも長く歌い続けられる良い歌詞を持っている。その時代時代で歌詞が若干変えられることもあるようですが、「故郷」の歌詞は、日本人の持つ故郷の原風景そのもので、心の拠りどころだとも。




IMFが今年1月に発表した世界経済見通しによれば、2018年、2019年度の日本の実質経済成長率は1.2%、0.9%と2017年度に比べ下降する見込みである一方、日本の総債務残高は、益々増加している。このままでは、破たんするのも時間の問題かも知れません。


明治14年に編集された小学唱歌集。

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2018年1月16日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第15日目


<講義>
・「銀座と歌謡曲 歌と街の物語」講師:佐藤厚行
佐藤講師は、うらやす市民大学・放送大学講師として銀座学を講義されていますが、今回は、銀座の歴史と歌謡曲の関わりについてお話しいただきました。
明治時代に煉瓦街が完成して以後、常に時代の憧れの地となっている銀座が、歌謡曲の舞台となっていた。また、歌謡曲は昭和43年で消え、今は、JPOPの時代となっていると同時に、「歌は世につれ世は歌につれ」は死語となった。更に音楽は聞くだけのものではなく、体験するものへと変化している、と。TVの歌番組の内容が昔と様変わりしているのも納得する所です。
昭和歌謡として、「青い山脈」、「有楽町で逢いましょう」、「黄昏のビギン」が今も根強い人気が有る由。いつかカラオケで歌いたいものですね。
演歌は、老舗レコード会社の危機感のなかから昭和40年代に登場したものだとも。

・「腰痛・ひざ痛の予防と対処法」講師:佐々木史博
佐々木講師は、千葉西総合病院の理学療法士で、2014年にも講義いただきました。腰とひざの痛みは我々に共通する悩み事ですが、その予防には、やはりそれなりに筋力を養わないといけない様です。




銀座マップ(GINZA OFFICIAL HPより)
昔は川に囲まれていたが、今は、高速道路に囲まれた土地。

腰への負担比率図。
(エーザイ・ナポリン倶楽部HPより)
中腰で前かがみの姿勢が一番危険なようです。

2018年1月4日(木)
[於:柏中央公民館・講堂]
第14日目


<講義>
・「仲良くできる話し方」講師:石上瑠美子
石上講師は、松戸市に在住で、市の観光協会や松戸探検隊ひみつ堂などなどに関わり多岐にわたる人付合いの経験を持たれていますが、今回は、高齢者が心がけるべき会話の要点をお話しいただきました。
愛想の悪い手間が掛からない人より、手間は掛かるが愛嬌のある人が介護現場で好かれているとの由で、「ありがとう」、「御免なさい」、「そうですか」が素直に表現できるようになりたいものです。

・「睡眠中の夢と心の健康」講師:松田英子
松田講師は、東洋大学社会心理学科教授で、睡眠時の「夢」についても研究されていますが、今回は心理学的な観点からの夢・悪夢の解説をいただきました。高齢者には、白黒の夢が多いらしいですが、現代人は、カラーの夢を見るのが一般的、「悪夢」は、子供の方が頻繁に見ており、年齢を重ねる程に見る回数は減る由です。また、寝る直前に「見たい夢」に関するリアルなものを眼にしておくと願いが叶う可能性もあるとの由。一度試してみようかと思いますが、さて、何を見ようか。。。。。






石上講師が館長を勤める松戸探検隊ひみつ堂(facebookより)


REM(RapidEyeMovement)睡眠時に情緒的で、ストーリーに富んだ鮮明な夢を想起しやすいとのこと。

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【2017年】

2017年12月6日(水)
[於:我孫子・けやきプラザふれあいホール]
下期合同研修


生涯課程B組(23期・24期・25期)担当にて企画され、約440名が出席しました。
<講演>・「我がバレーボール人生とオリンピック」講師:菅原貞敬
菅原講師は、1964年東京五輪のバレーボール銅メダリストで、現役引退後は指導者として活躍され、ケニア女子バレー監督としてシドニー五輪にも参加された経験をお持ちですが、今回はそれらの折々のエピソードをご披露頂きました。また、今だからお聞かせ頂けるスポーツ界の裏側の事情も、少しだけ伺うことが出来ました。もっと長くお話しいただきたかった程、78歳とは思えない元気溢れるご講演でした。



講演会の様子。
講演の最後に、菅原講師が懐かしい「古い顔」(チャ―ルス・ラム原詩、西條八十訳詞、松島道也作曲)をアカペラで歌っていただきました。

2017年12月5日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第13日目


<講義>
・「孫子の兵法に学ぶ」講師:守屋洋
守屋講師は、中国文学者として多くの中国古典を翻訳されていますが、現在それらに基づきSBI大学院大学教授として活躍されています。「史記」に記された中国2000年の歴史の中で、人間の考えること、また人間関係の複雑さも、おおかた表れているもので、歴史書を紐解けばそれが観えてくるもの、また歴史は繰り返されるものの様です。
武田信玄の「風林火山」も孫子の兵法から学んだものですが、老年になってからは、「負けない戦」を目指したとのこと。我々も、学ぶべきことが多いものの様です。

<クラス会>
短時間でにクラス会を行った後、今回は、各期毎のクラス懇親会を行いました。32期の懇親会場は「さかなや道場」で52名参加で行われました。
この日も、ついつい調子に乗り過ぎてお酒を呑みすぎてしまいました。猛省です。

守屋洋著「孫子の兵法」(出版社:産業能率大学出版部2011年)
お店の入口。
(さかなや道場HPより)

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2017年11月21日(火)〜22日(水)
[於:茨城県]
秋の校外学習目


32期の校外学習は、ひたち路文学探訪の旅と題し一泊二日のバスツアーですが、先約があった為、残念ながら参加できませんでした。
天候にも恵まれきっと楽しいツアー&宴会だったのではないでしょうか?
・1日目:柏→花貫渓谷→月浜の湯→天心五浦美術館→野口雨情記念館→としまや月浜の湯泊
・2日目:県文化財・穂積家住宅→吉田正音楽記念館→那珂湊魚センター→明太パーク大洗→柏


東日本大震災後、創建当時の姿に再建された五浦六角堂(茨城県観光情報HPより)

2017年11月7日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第12日目


<講義>
・「古川柳からみる江戸の暮らし」講師:上鈴木春枝
鈴木講師は、以前源氏物語を解説頂きましたが、今回は古川柳を通じ江戸の暮らしぶりについて教えていただきました。江戸時代の平均的な庶民が四畳半の長屋住まいだったことからくる、おおらかな生活振りを知る為にも、先生の解説が必要でした。

・「落語と俳句人生」講師:山遊亭金太郎
山遊亭金太郎師匠は、落語芸術協会真打として活躍されていますが、今回は「見立て」を噺て頂いた他、即興的な話術で楽しませて頂きました。
師匠は、台所・お風呂の川柳の選者の一人にもなっておられる由。
台所・お風呂の川柳
(キッチン・バス工業会HPより)
Q&Aで、NHKが放送している「落語ザムービー」の話題にも触れられましたが、落語を理解するにも今風の時代を感じます。


(藝華書院HPより)
江戸川柳研究会編著「誹風柳多留全廿四篇全釈」


(NHK HPより)
NHKが2016年10月から放送しているバラエティ番組。噺家の語りに合わせて役者がクチパクで話を再現するもので、役者の苦労は相当なものとも。
ラジオ時代には、噺家の話術と聞き手の想像力の豊かさがあったが、今は、噺家の技量もさることながら、我々聞き手の想像力の低下がこのような番組を生む背景にあるように感じた次第です。
思えば、読書人口が減っていることも想像力の低下と関係が有るかもしれませんね!

2017年10月17日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第11日目


<講義>
・「日本の天皇と元号」講師:鈴木哲
鈴木講師は、日本大学・元教授として日本史学をご専門とされていますが、今回は、天皇と元号について講義いただきました。
天皇については、南北朝統一(1392年)後の北朝系の独占に対し、現在も南朝系の系譜が存在するとのことは初耳でした。
元号については、最初の「大化」から現在の「平成」で250の元号となっていますが、改元の要因として約130が災異改元との由。2019年には新天皇の即位により改元される見込みですが、明治・大正・昭和・平成の各イニシャルと重複するものはないのではと予想されていますが、さて、どうなるのでしょうか。元号に直接関係するカレンダー業界はさぞ大変でしょう!

・「異常気象について」講師:廣瀬英彰
廣瀬講師は、地球地誌学がご専門とのことですが、現在は「スペースディレクター」として幅広い分野の知識をお持ちの様です。今回の講義の中で地球温暖化にもふれられ、二酸化炭素ガスなどの温室効果ガスにより地球の平均気温が上がっているとの主張の他に、太陽活動の影響の方が大きく、結果的に氷河期が来るとの科学者の意見もある由。
地球温暖化のイメージ図(愛知県HPより)
どちらにせよ、我々の生活に直結する環境問題であることに変わりはないようです。




(jiji.com HPより)
2017年6月14日新元号の早期公表をカレンダー業界団体が訴えたとの記事がありました。カレンダーの制作日程面からは、1年前に新元号の公表が必須と。


(2012年1月29日DailymailHPより)
NASAの科学者の予測では、次の太陽周期(青矢印部)は、ダルトン極小期より太陽活動が弱くなる可能性が強いとのこと。この予測が正しい場合、「経験したことのない寒冷期」に突入するらしい。

2017年10月3日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第10日目


<講義>
・「激変する世界情勢と日本経済」講師:板垣信幸
板垣講師は、元NHK解説主幹を務められた後、本年4月から経済ジャーナリストとして活動の場を広げられていますが、今回は、今月投票となった衆議院選挙の争点の一つともなっている日本経済の実態を概説いただきました。2時間では短過ぎる密度の濃い内容でした。
どの政党も掲げた公約が必ずしも実現されることはないと認識しながらも、方向性として間違っていないと信じる党へ投票したいという思いを新たにした次第です。

・「歩いてみたシルクロード〜道はどこまでも続く」講師:欠端實
欠端講師は、麗澤大学名誉教授で、中国文化史、シルクロード文化交流史がご専門ですが、今回は、日本と大陸地域との文化比較を論じていただきました。
海に囲まれた日本と、陸続きの朝鮮半島以西の大陸では、自ずとそこに住む人の生活・考え方が異なっている。特に「水」を大切にするシルクロードの人々、繰り返し侵略を受けた歴史の中で育まれた強い生き方・自己主張しなければ生きて行けない環境は、日本人にはなかなか理解できない。

モンゴル軍の脅威。
モンゴルの騎馬軍団は、圧倒的な破壊力で瞬く間にユーラシア大陸を席捲した。




くらしどうなった・雇用(東京新聞HPより)。
有効求人倍率は、団塊の世代の退職増をうけ、上昇傾向にある。反面、正社員数は減少傾向となっており、経済的にも不安定な非正規社員が増加している実態が窺える。


シルクロードと仏教(東京大学仏教青年会HPより)
シルクロード周辺には、永続的な統一的な国家がなかったこともあり、仏教の姿も他用である。ゾロアスター教など仏教以外の宗教も並存することもあった。

2017年9月19日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第9日目


<講義>
・「太宰治について」講師:稲澤秀夫
稲澤講師は、学習院大学名誉教授で、流山市に在住されているご縁で度々講義をお願いしています。
今回は、「太宰治」の生まれた時代背景と彼の置かれた複雑な立場を、ご自身の経験も踏まえて解説いただきました。家父長制度の元での六男(叔父滓)のやるせなさが分かったような気がします。今の時代に生きていたら自死することもなく、もっと多くの作品を残してくれたのではと想像した次第です。

・「北東アジアを巡る国際情勢と関連諸国の状況」講師:趙軍
趙講師は、中国で生まれ育ち、大学卒業後来日され、現在千葉商科大学の商経学部教授として教鞭を執られています。今回は、中国を主軸に北朝鮮問題等を概説いただきました。
中国と北朝鮮間には、朝鮮戦争を通じて血で固められた「血の友誼」が今もあるが、現在中朝間の人脈が途絶えており、中国外交力での問題解決は難しい。
朝鮮戦争の戦線の推移。当初北朝鮮優勢・その後連合軍が中朝国境近くまで迫り、中国の参戦で均衡を保つこととなった。(Wikipediaより)
今後の北朝鮮問題については、北朝鮮に逃げ道を用意してあげないといけないのではとのコメントもありました。武力に頼らない解決を望むことにつては意を同じくする次第です。




小説「津軽」の舞台、小泊(現中泊町)の小学校のグラウンドが見下ろせる場所に立つ、育ての母、越野タケさんと二人で並んだ銅像(あおもりインフォメーションHPより)。


中国が掲げる「一帯一路」(2015年5月20日世界四季報HPより)
中国はしたたかに周辺国との関係改善に努めている由。タイやベトナムでの中国事情もご披露いただきました。

2017年9月5日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第8日目


<講義>
・「後期高齢者医療制度」講師:野村氏、元木氏、
 「介護保険制度」講師:矢作氏、加賀美氏
野村・元木両講師は、柏市保険年金課、矢作・加賀美両講師は、柏市介護保険課で実務を担当されていますが、今回は、後期高齢者医療制度と介護保険制度について、短時間ではありましたがその概要を解説いただきました。
保険料が今後どんどんアップすることが予想されています。要注意ですね。

・「姿勢を治して腰を健康に」講師:川嵜逸穂
川嵜講師は、新東京病院リハビリテーション科の理学療法士として活躍されていますが、今回は、腰に的を絞って解説いただきました。
壁を使って自分の姿勢を確認することで、正しい骨盤の位置を知り、それをキープすることが必要とのこと。
日常生活でもぎっくり腰等の予防も含め、無理な姿勢での動作を控えるべきとご指導いただきました。当たり前のことではありますが、ついついやってしまいそうです。



介護費と保険料の推移(2017年2月17日付け毎日新聞)
2018年度に保険料の改訂が行われますが、アップ額が気になる所です。

日本人に多い「ひざ歩き」(yo-tsu.ogr HPより)
背筋をピンと伸ばし、膝もしっかり伸びた状態で、カカトから着地する歩き方が良いようです。

2017年7月18日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第7日目


<講義>
・「健康寿命と運動 動いてわかるわたしのからだ」講師:島田美恵子
島田講師は、千葉県立保健医療大学の教授として活躍されていますが、今回はサルコペニア・フレイル予防にできることを、簡単な動作の体験をとおして分かりやすく教えていただきました。
・サルコペニア:骨格筋肉量の減少を意味し、徐々に筋力低下、機能低下がおこり、寝たきりや要介護に近づく。
毎日、無理なくコツコツ実践できる運動=正しく私が実践している日々の太極拳練習=が良いようです。

<クラス会>
会場を、「ハート柏迎賓館」に移し、E組としての初めての懇親クラス会が開催されました。
参加者95名を期・性別・班を程よくミックスして10テーブルに分かれ懇親を深めました。
食事が一段落して、各班の余興が披露されましたが、芸達者がそろっていて楽しい時間を過ごすことが出来ました。
この日も、呑み放題とのことで、ついついお酒を呑みすぎてしまいました。反省です。



指輪っかテスト
ふくらはぎの最も太い部分を指輪っかで囲んで評価。
・「囲めない」→「丁度囲める」→「囲める・隙間ができる」の順にサルコペニアの可能性が高まるとのこと。


95名の大宴会です。

2017年7月4日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第6日目


<講義>
・「カード時代の落とし穴」講師:福田綾子
福田講師は、千葉県消費者センターの相談員として数多くの相談を受けられていますが、今回は、身近なカードでの決済におけるトラブルについて、お話しいただきました。
カードの世界も多様化が進んでおり、各カードの特徴を認識して使わないといけない様です。また、電子マネーが普及してきていますが、便利な反面、使い過ぎには注意が必要の様です。
なお、プリペイドカードや商品券には、有効期限がある物があることには注意が必要とのことでした。

・「放射線等を使った検査」講師:今井康之
今井講師は、松戸・新東京病院の放射線科の診療放射線技師として医療現場に従事していますが、今回は、CT・MRIの特質について解説いただきました。
放射線を使って検査するCT,磁気を使って検査するMRI、各々特性が異なることが理解で来ましたが、これらの検査が必要とならないよう、健康には気を使いたいものです。
なお、身体の調子がおかしいと感じたら、出来るだけ早く受診することが、早期回復への早道とのアドバイスもいただきました。




一目でわかる電子マネー相関図(PRESIDENT Online HPより)

MRIとは、人体に磁場をかけ、体内の水素原子核から発生する微弱な電波をコンピュータで受信して画像化するもの(NEDO HPより)

2017年6月20日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第5日目


<講義>
・「司馬遼太郎と藤澤周平」講師:水野治太郎
水野講師は、麗澤大学名誉教授として、人間学・哲学をご専門とされていますが、今回は、司馬遼太郎、藤澤周平そして佐伯泰英の作品をとおして、「日本人のこころ」がどう描かれているか講義いただきました。
なかなか難しいテーマであり、短時間の講義では十分とは言えないながら、現代社会に見られる、心の通わない「合理主義」に対し、また、政府・官僚機構やマニュアル化のためにこころを見失った現代人に、佳き時代の日本人のこころを取り戻して欲しいと願う講師のお気持ちを感じることが出来ました。

・「狭心症と心筋梗塞」講師:田中健太郎
田中講師は、松戸・新東京病院心臓内科の医師として、日々患者と接していらっしゃいますが、今回はそのご経験も踏まえ、予防の大切さを講義いただきました。
また、現代医療では、ステント留置術やバイパス手術などそれなりの治療が可能であり、早期発見さえできれば安心であるようです。
病院でもらう薬については、医師と充分相談し、医者任せにしないで、自分で納得いった上で飲むのが、良いとのこと。自身の経験からも納得のコメントでした。
一時間近くの質疑応答時間が有りましたが、皆さんの、健康についての関心の大きさが窺えました。


時代小説の三人の巨星。(華陽紙業鰍gPより)
司馬遼太郎:政治経済、戦う者が主人公。
藤澤周平:人生の無常観。市井の人々を描く。
池波正太郎:明快な人物キャラクター。豊富な食べ物描写


狭心症と心筋梗塞の違い。(国立循環器病研究センター循環器病情報サービスHPより)
狭心症:元に戻る。 心筋梗塞:元に戻らない。

2017年6月7日(水)
[於:我孫子・けやきプラザふれあいホール]
上期合同研修


生涯課程D組(29期・30期)担当にて企画され、約500名が出席しました。

<講演>・「昭和を振り返る〜歴史に学ぶ」講師:羽毛田信吾
羽毛田講師は、元宮内庁長官として長く皇室と接しられ、現在は昭和館館長として「昭和」の歴史を次世代に伝えられていますが、今回はそのご経験に基づいた昭和への思いを語っていただきました。
痛ましい戦争の歴史を風化させてはならないとする陛下の強い思いを語って頂きました。
特に、陛下が大事にされていた記念日は、以下の記念日との由。
 6月23日 沖縄「慰霊の日」
 8月6日 広島「原爆の日」
 8月9日 長崎「原爆の日」
 8月15日 終戦記念日
やはり、意識していないといけないなと思った次第です。


皇室の構成図(平成29年4月1日現在)宮内庁HPより

終戦時の隅田川の辺りと思われる一面焼野原の写真。

2017年6月6日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第4日目


<講義>
・「これからの日米中を展望する」講師:大島信三
大島講師は、産経新聞社・元編集委員として活躍された経験から、日米中の関係性を講義いただきました。
データで見る限り、今後数十年の間に、中国が経済面で確実に米国を超えると予想されること、また、人口がインドと並び13億人と圧倒的であり、経済活動に秘めるパワーは計り知れない。
中国と日本は、過去に戦争を経験しているが、米国は今まで直接的な戦争を経験していないこと。
中国、米国両国は、互いに投資し、互いの資産を蓄積しており、破局的な関係に至れない状況は明らかであり、尖閣問題等の最終的な局面で米国がどういう行動を見せるか想像がつく。
日本は、今後、日米関係に固守することなく、日本独自の外交を構築すべきとの思いを新たにさせていただきました。

・「三味線と民謡で綴る人生」講師:鶴奏栄
鶴家講師は、日本民謡協会師範教授として活躍されている傍ら、民謡の発掘や民謡の創作活動も行われていますが、今回は、ご自身の生い立ちから現在にいたる民謡との関わりを三味線実演をとおして語って頂きました。
日本民謡協会の「新作民謡」に入賞した、「泣き坂追分」、「玉川くだり」をはじめ、与那国島の小学1年生の平和の詩に三線で曲をつけられた「へいわってすてきだね」を披露頂きました。
なお、鶴家講師は、野田市在住とのことから、生涯大学校江戸川台校舎の民謡クラブでも講師をされている由。
久し振りに聴く三味線の音が新鮮でした。



日米中3国の名目GDP推移。


鶴家奏英と子息の澤田成十郎の三味線演奏CD。

2017年5月16日(火)
[皇居]
32期・校外学習


<皇居一般参観>
一般の方々と合わせ約250名で参観コースを案内いただきました。
桔梗門から入り、先ずは休所・窓明館へ。ここで、手荷物検査が行われ、参観者が揃うのを待ちました。
 
荷物検査。          休所・窓明館
富士見櫓、宮内庁庁舎を通り、宮殿東庭へ。
そして、二重橋(正面鉄橋)を渡り伏見櫓を見て引き返し、見学を終えました。
 
富士見櫓見学。      宮殿庭から見る二重橋。
今回参観では、一般参賀等では近づくことが出来ない長和殿のすぐ近くまで近づく事ができました。
長和殿下の垣根。
垣根は思いの外幅広で、参賀の時期には、紅白の花が咲く由。

<会食>
皇居参観後、KKR Hotel Tokyoで美味しいランチを頂きました。12階の展望レストランからの眺めも素晴らしかったです。
展望レストラン。




赤い点線が、一般参観コースです。

二重橋から見る正面石橋
今まで、「二重橋」と言えばこの石橋だと思っていましたが、それは間違いだったようです。
昔、現在の正面鉄橋には、橋桁を二重にした木製の橋が架かっていたことから、二重橋の呼称が残った由。
現在では、正面石橋と正面鉄橋の二橋の総称としても「二重橋」を使っているようです。



KKR Hotel Tokyo の展望レストランで。
 
東側に東京スカイツリー、南側に皇居を観る。

2017年5月9日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第3日目


<講義>
・「日本列島 人と人との出会い旅」講師:山本紘太郎
山本講師は、旅行作家として、87歳の今なお旅を続けられていますが、今回も旅での色々な出会いを語って頂きました。
竹富島で聞いたという、薩摩藩の支配下に於ける過酷な税金の取り立てや間引き・口減らしの残酷なことも行われていたとのことに、現代の沖縄問題とも重なるものを感じてしまいました。
人頭税石
高さ143pのこの石より背丈が高ければ過酷な租税が取り立てられたとのこと。

・「365日役立つ人づきあいのマナー」講師:兼子かね子
兼子講師は、心理士・カウンセラーとして活躍されていますが、今回はマナーについて講義頂きました。
金封の名前の書き方や、筆耕士が行っている宛名書きのマナーについても教えていただきましたが、普段よく目にする書式とは違っていました。
これから我々が多く出会う葬儀については、残された家族の事を考えると、弔問の煩わしさをなくせるものであり、そのやり方についてはそれなりに考えておいた方がよいようです。



久部良割(クブラバリ)(与那国島瑞宝丸HPより)
幅3mの深い岩の裂け目で、そこを妊婦に飛び越させ、超えらなければ母子共に死が待っている。恐ろしい口減らしの儀式が強要された。

金封の水引にもいろいろな言われが有るようです。また名前の書き方にもマナーが必要なようです。

2017年4月19日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第2日目


<講義>
・「日ロ首脳会談と領土・経済問題」講師:板垣伸幸
板垣講師は、NHK解説主幹として活躍されていますが、今回は日ロ間の諸問題について解説いただきました。日ロ間と言いながらも米国、韓国、北朝鮮、中国をはじめとする世界情勢が大きく影響していること、また、領土に囚われない関係も両国にとってメリットが有るのではとの動きがあることもうなずけました。

・「認知症について」講師:唐崎三千代
唐崎講師は、医師で精神科、神経科、老人内科をもつ初石病院の院長ですが、今回はご専門の立場から認知症について講義いただきました。
認知症のタイプとしては、主にアルツハイマー型、血管性、レピー小体型がありますが、予防や治療が可能なものは、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などが原因で起こる脳血管性のもののようです。普段からの血圧やコレステロール、過剰なストレス等、血管にダメージを与えない生活が大事なようです。また、介護保険の受給については、在宅介護支援センターでの相談からスタートするものであると。

(Wikipediaより)
青線が北極航路、赤線が一般的な航路。
地球温暖化がもたらしてくれた、北極海の新たな航路が注目されている。


(看護roo。HPより)
アルツハイマー型は徐々に進行するが、脳血管性のものは段階的に進行するので分かりやすいようです。

2017年4月4日(火)
[於:柏中央公民館・講堂]
第1日目


本日が生涯課程初日です。
31期生と32期生合同のE組としてのスタートです。

<学生総会>
・E組学生総会
本日の出席者102名により総会が開催され、役員が選出された他、全ての議案が了承されました。
 ・第一号議案 運営委員選出
 ・第二号議案 運営方針・事業計画
 ・第三号議案 収支予算

<講義>
・「長谷川平蔵と人足寄場」講師:三澤勝己
午後は第一回目の講義が行われました。
三澤講師は、早稲田大学、関東学院大学の講師として活躍されていますが、今回は、江戸時代に実在した長谷川平蔵について講義いただきました。
江戸時代の旗本が、番方・役方として幕府を支えていた中で、長谷川平蔵は、番方・御手先弓頭として武官の最高位に加え火付盗賊改役、人足寄場取扱い役としての実績を残した実在の人物である由。
無宿者への対策として発案された「人足寄場」の施策は現代にも通じるものがあるのではと感じた次第です。


池波正太郎の「鬼平犯科帳」により、番方(武官)としての旗本の活躍がクローズアップされました。
兎角、江戸時代には、大岡越前・遠山金四郎でお馴染の町奉行所(役方)の活躍が注目されていましたが、武士としての武官の生きざまを垣間見ることが出来るかと思います。

鬼平が提案した「人足寄場」があった石川島。

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柏シルバー大学院・生涯課程

 柏シルバー大学院は、千葉県生涯大学校を修了した後も、さらに自主的に学習を続け、社会環境の変化に順応する能力を高め、校友の輪を広げ、併せて社会活動に参加し、生き甲斐の高揚に資することを目的として昭和56年5月に創立、以来、学生による自主的な運営を原則として今日に至っています。

 ・研究課程 3年 (1年、2年、3年)
 ・生涯課程 15年 (E組2年,D組2年,C組3年,B組3年,A組5年程度)

 学習内容は、政治、経済、時事問題、医療、福祉、IT技術、気象、文学、歴史、芸術等の分野にわたる。また、校外では、名所旧跡や博物館、展覧会、劇場、社会施設などを見聞し研修。学習日数は、月2日、年間18日のほか、年3回の校外研修および年2回の合同研修が行われる。
 
 各学期終了時、各授業の評価表を各人が提出するシステムとなっています。

 研究課程卒業後は、55名が生涯課程へ進級となりますが、教場の都合から前期学生55名と合わせ110名の合同クラスとしてスタートし、毎年100名前後のクラス構成に組み替えつつ進級します。

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